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瞬間沸騰 マルティン・ルター (3)

ジェノバの酒場におる、ベアトリスたんにこんな事言われた…
ナニイッテルノ?

セリフを、少しアップにしてみようw
セリフをアップ


…というか、充分焼けていないか、キミ?
地黒?


 では、マルティン・ルターの第3話をお楽しみください。
 ルターが行方不明になってから少したって、ザクセン選帝侯フリードリヒの城 ヴァルトブルグ城(*1)に「ユンカー・イェルク(騎士ゲオルグ)」と名乗る男が現れます。

実は、この騎士ゲオルグこそ、誘拐されたというマルティン・ルターだったのです。
 ルターに危害が加えられることを、危惧したフリードリヒが偽装誘拐を演じて、自分のもとに匿ったのでした。

 ルターはこの城に1年半ほど匿われ、その間に聖書のドイツ語翻訳に専念します。

 さて、このプロテスタント旋風はドイツを中心に、諸侯や庶民、階層に関わりなく広まっていきます。
 しかし、それはなぜでしょうか。
 ルターは『ドイツ貴族に与える書』、『教会のバビロン捕囚』、『キリスト者の自由』といった本を執筆します。
 例えば、『ドイツ貴族に与える書』では教会の聖職位階制度を否定し、『教会のバビロン捕囚』では聖書に根拠のない秘跡や慣習を否定、『キリスト者の自由』では人間が制度や行いによってでなく信仰によってのみ義とされるということが述べられています。

 このことからも分かるように、ルターの主張の主な物を上げると以下のようになります。
 1.すべての人は、キリストの御前に平等である。
    →法王や司教といった、聖職者階級はいらない。
      ゆえに、法王に従う必要もない。
    →同じく、ローマ・カトリック教会(組織)も必要ではない。
      すべての人が『司祭』である。
 2.国の中は一つの宗教であるべき。
    →国家教会主義(のちの領邦教会制度へ)
 3.煉獄の教理などの否定。
   また、聖職者の妻帯の許可。

 「キリストの御前に平等である」という考え方は、当時の知識階級の間で人文主義(ヒューマニズム)によって生まれていた、個人主義的考えに神学的裏付けを与える物となりました。

 支配階級にとっては、ローマ法王に従う必要はないという考え、そして支配者と領民が同じ宗教を信じるべきという考えは、領民統治を行い易くするものでした。

 そして、一般庶民にとって魅力的だったのは、煉獄が存在しない以上、そのためのミサや贖宥状を購入する必要がなくなること、また十分の一税(*2)を支払わなくても良いことなどの考えだったのです。
 ところがこのルターの考えによって集結したはずの人々も、それぞれの階級ゆえに分かたれてしまいました。

 かたや、領民を支配するためにプロテスタントに鞍替えした諸侯、それに対してローマ法王にさえ従わなくて良いと言われた農民は、諸侯に従うことの意義も見いだせなくなります。

 1524年、ドイツ西南部のシュヴァーヴェン地方で蜂起した「農民戦争」はドイツ各地に飛び火。
それに対して諸侯は「シュヴァーヴェン同盟」を結び、反乱封じ込めに動き出します。

 「おらぁ、畑仕事で体を鍛えてるだぁ! 領主様の兵隊なんぞに負けんわい!!」と、いくら頑張ってみたからといって、本職さんにかなうわけもなく…
ドイツ農民戦争は、10万人の農民が殺されて敗北に終わり、農民の生活は一層厳しい状況に置かれるのでした。

 そして、これにより「お!ウチら結構強いな!!」と自分の力を再確認してしまった諸侯は、群雄割拠の時代に突入。

 ルターははじめ、反乱に立ち上がった農民に同情的ででした。
しかし、農民側の要求が「今の体制や秩序に従う」という自分の考え方と対立すると、これを厳しく非難。1525年には『盗み殺す農民に対して』を発表し、諸侯たちに徹底的に鎮圧するよう勧め、農民殺害も認めます。

「なんじゃい。
 結局、偉い先生様は領主様の味方かい!!」
と、失望した農民達は、ルターのことを『ウソツキ博士』と呼びます。
 とくに反乱の中心地になっていた、南ドイツ地方ではルターに裏切られたと感じて、大々的にカトリックに戻ることになりました。

 そんな波瀾万丈な人生を送ったルターは、42歳の時にカタリーナ・フォン・ボラという25歳の元修道女と結婚し、三男三女をもうけ、1546年2月18日 63歳の生涯を終えるのでした。

***脚注***
(*1)ヴァルトブルク城(Wartburg Castle):
 ドイツのチューリンゲン州、アイゼナハ郊外の山上に位置する城。
 タンホイザー伝説で歌合戦の舞台となった場所、らしい。
 現在、カテゴリーとの基準を満たしたとして、世界(文化)遺産の指定を受けている。
 なんでも、ルターが悪魔にインクの瓶を投げつけて出来た、インクの染みが残っているらしいw
かっちょええ!!

【Wikiで拾ってきた写真】


(*2)十分の一税:
 自分の収入の10分の1を寄付すること。
 本来は、イスラエル民族に与えられた、モーセの律法の中(民数記18章21-24節)で要求されている。領地を持たない祭司達を支援するために制定されていたらしい。
 中世では、教会の聖職者の為に用いられていた。
 しかし、それでは納得してもらえなかったのか、途中から「異教徒である対トルコ十字軍の費用に用いられる」という名目で集められる。
ただ、十字軍はここ200年くらいは実現しておらず(というか、やる気もなくw)、教会の連中がそのカネでいい暮らししてるとなれば
「いい加減にしろよ、このヤロウ!!」となっても不思議ではないw
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Comment

2005.12.30 Fri 19:17  |  

はじめまして
教授の所のコメントを辿ってここを知りました
興味深い話が盛り沢山でまだルターしか読めていませんが、ルターってそんな剛毅な人だったんですね
面白かったです
これからじっくり熟読させて頂きますね

追記になりますがリンクをはらせて頂いてもよろしいでしょうか?

2005.12.31 Sat 08:24  |  >王子様

職業も王子様ですかw
教授のところから来てくださったとは、光栄の至り。
その上、面白いとまで言ってくださるとは。もう感激ですw

リンクはもうぜひに!
こちらからも、リンクさせていただきますね♪

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