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瞬間沸騰 マルティン・ルター (2)

 どーも、家族サービスというか、姉貴の生産物(大成功品)の面倒を見てて少々ウンザリ気味なルクレの中の人でございます。

 さて、実家に戻ってきたわけでして、ここ数日インはしていませんな、アハハ。

そういうなかで、情熱のパッションあふれるマルティン・ルターの第二回目。
タイトルは「飛翔編」デス ~~~-y( ̄Д ̄)。o0○

前編はこちら
「贖宥状を購入し、コインが箱に音を立てて入ると、霊魂が天国へ飛び上がる!」
                             -贖宥状販売の祭に用いられたコピー


 まぁ、これなんかはかなり誇張した宣伝文句だけど、一般の人々がそれだけ教会を恐れていたことや、煉獄の苦しみというものを恐れていたことも事実。

 しかし、ルターは「贖宥状を買うことで、煉獄の霊魂の罪の償いが行える」というこの売り文句が、贖宥行為の乱用であると考えました。

 彼は、
「ちょっとこれおかしいと思うんだけど、みんなはどう思う? みんなで話し合いましょう。連絡ください。」
という旨を、1517年11月1日に95箇条に纏め、ヴィッテンベルグ大学の聖堂の扉に貼りだしたのです!
当時、大学の聖堂の扉はこのような掲示板の役割も果たしていたので、これは別におかしな事ではありませんでした。

 当初、ルターはこの贖宥状問題をどうこうしようとはしていなかったようです。単に学問上の問題としていたのでしょう。それは、これが学問や教会でしか使われていなかったラテン語で書かれていたことからもわかります。

もともとは、神学者向けに書かれたこの文書は、すぐにドイツ語に訳されて、ドイツ中に流布されます。
 そして、それが当時くすぶっていた民衆のローマ・カトリックへの反感に火をつけるのでした。
 焦ったのはアルブレヒト。
なにせもうけ口が無くなりそうなわけです。

 彼は、ローマ法王庁にルターの問題を報告し、処罰を求めます。しかし、答えは「穏便に諭して、事を終わらせよ」というものでした。
まぁ、裏話としては、この程度の運動ならドイツ国内で片が付く、と考えたのがまず一つめの理由。
二つめとしては、当時の政治情勢が複雑だった(ハプスブルグ家対策)こともあって、ザクセン選定候フリードリーヒに教皇が遠慮したというもの。
 ところが、ルターがこの95箇条を「免償についての説教」という本を出し、それにある司教が異を唱えるに際し『これは教皇の不謬性にたいする挑戦である!(*1)』と言い始めたため、ローマ教皇vsルターという形になるのでした。

 では、当時の法王庁に非はないのかというと、そういうわけでもなく。
当時は、レオ10世の御代。
このレオ10世は、のちに年代記でこのように述べられています。

「レオーネは三法王を食いつぶした。
  -ジュリオ二世の貯めた物と、自分の治世の収入と、次の法王に払わせる分を」


彼は治世中に450万ドゥカート(270億円)を浪費し、70万ドゥカート(40億円)の借金を残して急死したのでした。そんな法王でしたから、ルター派にとってはつっこみどころ満載だったわけです。

 その後、ルターは自分の潔白を「公会議(*2)」において証明することを求めます。

 ところが、1519年7月にライプツィヒで行われた神学者ヨハン・エックとの討論会において、ルターが頭に来たのか

「公会議? しらねぇよ。んなもん!!」

と公会議の権威まで否定したから、さぁ大変!!
 ますます、政治問題が絡んでくることになりました。

 教皇レオ10世は、回勅『エクスルゲ・ドミネ(主よ、立ってください)』を発布。
自説を撤回せねば破門するとルターに警告。

 ルターの回答。
1520年12月に回勅をヴィッテンベルク市民の面前で焼く…つまり拒絶。
というか、この辺りでもうローマ教会との関係修復は不可能。

 それを受けて、ローマ教皇は回勅『デチェト・ロマヌム・ポンティフィチェム(ローマ教皇として)』を発布。これにより、ルターはめでたく(?)破門(*3)と相成ります。これにより、ルターは聖界においては死んだ者となってしまいました。

 では、俗界ではどうだったのか。

 1521年4月、ヴォルムス帝国議会へルターの召還が行われます。ここでも、ルターは自説を撤回しませんでした。

 そのため後に出された、皇帝カール5世の勅令により、
  1.ルターを異端者とし、その著作を持つことを禁ずること。
  2.ルターをドイツ国内において法律の保護の外に置くこと。
  3.帝国追放刑に処すること。

     が発布されます。

 ドイツ国内において、法律の保護のもとに置かれると言うことは「誰かがルターを殺しても、罪には問われない」ということ。
ルターは命の危険に直面します。

 ところが!!
この決定がなされたときには、ルターの姿はどこにもなく…。
ヴォルムスの街を離れたルターは、なんと! 突如として現れた謎の一団に誘拐されたのでした!!

 ルターの運命は如何に!!



 ゴメン!
なんか、長くなっちゃったので3部まで書きます(w;
(続く)

***脚注***
(*1):簡単に言うと「法王はキリストの地上の代理人であられる方。だから、間違いをされるわけがない。おまえら下っ端は言われたとおり従ってればいいのだ!」ということ。

(*2):"Concilium Oecumenicum"
    キリスト教において教義や教会法の制定などのために開かれる最高会議。参加者は司教や枢機卿、場合によっては修道会の代表者や信徒代表が招かれることもある。
この当時は、「公会議の決定は教皇の権威よりも強い」という『公会議主義』の思想が根強かった。

(*3):もうね、クリスチャンにとっては、「社会&人生から強制ログアウトすること」を意味する。
    まず、教会内での宗教権利の無期限停止。これにより7つの秘蹟(Sacramentum)も受けられなくなる。特に「終油の秘蹟」も受けられないから、煉獄行きは免れない。
ていうか、迷わず一直線でGo to hell!の扱い。もちろん、教会墓地に葬られることもNG!
 次に、信者は破門された者と交流を持つことを禁止されるから、共同体の中で生きていくことは全く不可能。パン屋の女将さんもパン売ってくれませんし、病気になってもお医者さんは来てくれません。これに伴い、アジール権などの世俗保護も停止。
 大きいモノだけあげてもこれだけ大変だということからも、『破門するぞ!』という脅しがどれだけ怖いモノか分かるでしょ?
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Comment

2005.12.28 Wed 16:00  |  短気は損気。

ウソツキ博士ルターの逸話って、結構はたからみれば笑えるんだけど、周りからみれば、とても迷惑な話ですよね。

 以前のルクレさんの記事にもあったように、活版印刷の力ってすごいですね。

 しかし、ルターには、雪の中で3日間裸足で過ごす殊勝さは、、、あるわけ無いですね。。。w

  • #-
  • アンナ
  • URL

2005.12.29 Thu 13:07  |  警報発令!

プロフのSSががが・・・・・・・

  • #-
  • ビードロ
  • URL

2005.12.31 Sat 08:34  |  お返事

遅くなってスミマセン

>アンナさん
ルターも、その数年前に起きたサヴォナローラやヤン・フスの主張も、言ってることはだいたい同じなのに、前者は大功績者(旧教では未だに極悪人だけどw)、後者は偽予言者として処刑というのは、ホント巡り合わせを感じます。

周囲の人としては、「立派な人なのかも知らんが、ちょっと遠くに居て欲しい」という感じだったのではないでしょうかw

ビードロさん>
んー、あれだ。
ライザ記念日?
(よくわからないw)

  • #-
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