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ヴェネツィア金融物語(3)

カーン!カーン!!

 1912年 4月15日
 ロンドン・シティーの、あるビルで鐘の音が鳴り響きました。
取引や世間話などの喧噪がぴたりと静まり、人々は一斉に鐘のある方向を振り向きます。

 鐘を鳴らした男は、皆に聞こえるように叫びました。

「タイタニック号が沈んだぞ!!」

イギリスのロンドン そのロイズ本社の1階には、海難事故を知らせる鐘がおかれています。

 「浮沈船」というものがあり得ない以上、船の持ち主や荷主が損害を減らすために、避けて通れないものは「保険」です。

 ロイズ保険組合(Corporation of Lloyd's)の始まりは、1688年ごろにエドワード・ロイドという人が、自分の経営するコーヒーショップ(ロイズ・コーヒー・ハウス)で海事ニュースを提供したことから始まります。
 そういう経緯で、ロイズ・コーヒー・ハウスには船乗り達や船主があつまり、その場で海難保険の交渉が行われたことから、国際保険市場として有名になるのです。

ロイズといえば、幾つかの点で風変わりな会社としてしられています。

 その一つは、保険分野の多様性
他の会社なら受けないような風変わりなもの、例えばネッシーの懸賞金や人工衛星、はたまた女優の足に至るまで。
言うなれば「この世界に存在するモノで、ロイズが保険を引き受けられないモノはない」のです。

 2つめにして、ロイズを他と異ならせているのは、「ロイズは保険取引の場(ルーム)を提供するだけ」ということ。
 実際に支払うのは、ネームと呼ばれるアンダーライターたちであり、その場合は無限責任、つまり「破産しようが、結婚指輪を売り払おうが保険金支払い契約を遂行する」ことが求められています。
 さて、近代保険の祖であるロイズについてお話したわけですが、実は海難保険のはじまりは、ジェノバのベネディット・ザッカリア(1248-1308)という商人でした。

 この人は「富裕(ドヴィッツィア)号」という船で、地中海各地を回りつついろいろな事業を手がけていました。また、軍人(というより、海の傭兵団)としても実力を発揮し、対ピサ攻略の「メロリア沖の海戦」においてはジェノバ軍の勝利に貢献します。フランス王は、自国の海軍創設時に、彼に技術指導や指揮を依頼しました。

 そんな彼は、自分の船団に保険をかけていましたが、のちに保険会社を設立し、他の船の保険も請け負うようになります。
 それまでの保険が、個人が「いざというときのための、リスク分散」のために結んでいた契約を、商業目的のために請け負うということが画期的なことでした。

最近かけてないやw

 では、商人達はどのようにして資金を調達していたのでしょうか。
 次回は、「融資」について考えましょう。
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