スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヴェネツィア金融物語(2)

今日はアブ・シンベル神殿にいってきました♪
あぶしんべるに、いってきました

やっぱり遺跡は良いねぇ♪

 前回の「取引は「銀行」で! ヴェネツィアの金融のお話(1)」では、ヴェネ人にとっての銀行が、帳簿決済を主としていたということについて、お話ししました。

 これから数回に分けて、ヴェネツィアの金融事情や当時の商業などについて考えてみましょう。
 今回、お話をしてくださるのは近頃「ヴェニスの商人」という戯曲を作られた、シェークスピア氏です。
シェークスピア邸にて

ルクレッツィア・ロッソ:
 ところで、今回先生が発表された新作「ヴェニスの商人」を拝見したのですが、私たちヴェネツィア人は首をかしげてしまう部分もあるのですが。

ウィリアム・シェークスピア:
 そうだろうな。
もちろん、私は作品を書くに当たって君たちにも協力してもらい、資料探しをしっかりと行っている。
だが、私はノンフィクション作家でも歴史家でもない。エンターティナーであり創作家なのだ。
つまり、人を楽しませるためにおもしろおかしく脚色していくと、どうしても本来の出来事とは違いが生じてくるのだよ。
しかし、その脚色した部分について取り上げると、この時代の出来事について理解が深まるのではないかな。

ルクレッツィア・ロッソ:
なるほど。
では、私が気になった点について指摘して、先生がそれについて説明してくださるという形でよろしいでしょうか。

ウィリアム・シェークスピア:
いいでしょう。


ルクレッツィア・ロッソ:
では、まず1点目なのですが。
アントーニオという名前のベニス商人が出てきますよね。彼の商売の仕方でいささか思うところが…

ウィリアム・シェークスピア:
ふふふ
あのような商売のやり方をするような男は、大馬鹿者だというのだろうw

ルクレッツィア・ロッソ:
ええ…
それに、あの借金の仕方も。
あんな契約をしたということが仲間うちで噂にでもなったら、今後だれも取引をしてくれなくなるでしょうねw;
あんな商売をしているアントーニオとバッサーニオには、ポーシャの財産を食いつぶすヒモくらいしか、将来に残された道はないと思いますよ。

ウィリアム・シェークスピア:
それは、また手厳しい意見だなw
では、まずこの2点について考えてみることにしよう。

君の言うとおり、船をまるまる一隻所有するような商人は、よほどの金持ちでもなければいなかったな。
大抵は「ムーダ」と呼ばれるガレー商船団の定期航路を利用したり、「コレガンツァ」と呼ばれる制度を利用している。この制度についてはまた後ほどくわしく説明しよう。
 もちろん、船を一隻持っているような人は一流の商人だから、アントーニオのような博奕じみた交易なんかはしないだろう?

ルクレッツィア・ロッソ:
そうですね。
そのようなときは、仲間うちで交渉して自分の船に他の人の荷物を載せたり、逆に他の船に積んでもらったりしますよ。そうすれば、一隻が沈んでしまっても、すぐに破産なんて事にはなりませんから。

ウィリアム・シェークスピア:
当然だな。
では、あのような巨額の借金の場合はどうする。

ルクレッツィア・ロッソ:
担保に人間の肉1ポンドなんて、冗談でもいわないでしょうね。
そもそもあのような大金を一人の相手から、借りるようなこと自体まともな商人だったらしませんよ。
出来るだけ、小分けにして大勢から借ります。そうすれば、手間はかかりますが、担保やリスクも少なく抑えられますから。

ウィリアム・シェークスピア:
まぁ、そんな事されては芝居は面白くはならないからな。多少は我慢をしてくれたまえw
あの芝居は、ポーシャの男装という二面性…そして最後のあっと驚かせるような結末が面白みだから、緊迫感を持たせるためにはああいう方法しかなかったのだよ。

 まぁ、シャイロック頭取にも「おもしろおかしくするために悪者になっていただきたい」と頼んだんだが、「あれほどばかげた契約なら、却って宣伝になっていいくらいだ」と笑って快諾してくれたぞ。あの人は、出来た商売人だなw
 どちらにせよ私はあまり借金というものはしたくないぞ。
 「金は貸し借りしないのがいちばんだ。
   金を貸せば,その金ばかりか友人まで失くしてしまう」
 お!これは良い台詞だ! メモしておこうw

ルクレッツィア・ロッソ:
 しかし、そうも言ってられないのが我々交易商ですw
 商売をするには、まず元手と言う者が必要ですから。
 では、次回はその辺りのことを考えてみましょうか。
スポンサーサイト

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://popoloerrante.blog26.fc2.com/tb.php/46-74835056
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

制作裏話「ヴェニスの商人」

ファーストシーンが、ユダヤ人のゲットーが当時のヴェニスに実在したことを説明する字幕です。中世のキリスト教社会では、商業や金融は悪徳とされ、キリスト教徒間による利子を伴う金貸しを禁止していたので、非キリスト教徒であるユダヤ人が金融業を担っていたそうです。中

  • 独身社会人映画ファンメーリングリストHPブログ
  • 2005.11.29 12:03

FC2カウンター

プロフィール

ルクレッツァ・ロッソ

Author:ルクレッツァ・ロッソ


  • 管理者ページ


  • 映像資料室(FLASH倉庫)

    ◆Lucrezia Rosso

    所属商会記録:オトナの商会@アムスてるダム(現)
    アストレア@ヴェネツィア
    猫教団@セビリア
    世界の船窓から@マルセイユ
    たまごのしろ@ナポリ
    いらん子@セビリア

    ◆オペル・ベクトラ

    得意スキルは誤字&誤爆
     (両方 完スト達成!)


    リンクはフリーでございます。こんなブログですが、お気に召していただければ、是非ともお願いいたします。
    また、コメントを残してくださると中の人共々喜びますし、こちらからもビシッとリンクさせていただきます♪

    お約束

    このホームページに掲載している『大航海時代 Online』の画像は、『大航海時代 Online』公式サイトにおいて使用許諾が明示されているもの、もしくは『大航海時代 Online』の有効なアカウントをお持ちのユーザーのみに株式会社コーエーが使用許諾を行ったものです。

    (C)2005 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.

    最近の記事

    カテゴリー

    ブログリスト

    BLOG PEOPLE

    ブログ検索

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    全ての記事を表示する

    Copyright © ルクレッツァ・ロッソ
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。