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「紙」の文化史 (2)

 あまりにもマルコ・ポーロ イベントが酷すぎて打ちのめされました。
ええと、投げっぱなしジャーマン??
今回のライブイベントについての批評は、後日しっかりと書かせていただきます。



 楔形文字といえば、中の人が某国に留学してたとき、たまたまブリティッシュ・ミュージアムでそういう粘土板の研究を専門にされてる方がいらしたことがありまして、粘土の固まりに実際に文字を彫って見せてくれたことがありました。ポケットからとりだした割り箸の親戚(?)みたいなペンを使うのですが、それがまた手慣れているというかめちゃくちゃ速いwww

で、一通りいろいろな文字を彫って見せてくれたあとに、その先生はこう言いました。
「たしかに、いまではこうした文字を実際に使っている人はいないかもしれない。でもね、君たちが、今から5000年後の世界に飛ばされたときに、そこの人たちがアルファベットやチャイニーズ・キャラクター(漢字のこと)などを理解してくれているとしたら、もし本があったとしたら、幾ら周囲の環境は異なっていたとしても、それだけで同じ人間だって思えるんじゃないか?
今から5000年前の人だって、今の君たちと同じことを考えて、同じことをしたり、似たような失敗をしているんだ。文字を読み解くってことは、そうした時間を超えて古代の人々と同じ思いを共有することであり、文字と文字のあいだの時間を味わい知ることなのです」
もうね、しびれましたね。そういうことを、ボソッと言うんですよ、こいつがまたw
あれから何年かたちましたが、いまだにあのときの感動は覚えています。

 今回シュメルに関する部分を書くに当たって、小林登志子先生の「シュメル -人類最古の文明」(中公新書)を参考にさせていただいたのですが、その中にも葦のペンの写真がでていて、そんな出来事を思い出しました。この本もとっても面白かったので、もしこういったシュメル文化などに興味のある方がおられたらぜひご一読するようお勧めいたします。きっと、DOLの考古学系発見物もちょっと違う感じで楽しめると思いますよ。

【209 世界史・文化史 】

「紙」の文化史

- 「紙」誕生以前の筆記方法 -



 現在、『世界最大の図書館』と言われているのは、1820年に生まれた『米国議会図書館(LC)』である。さすがに「デッカイ事はいいことだ」がスローガンの国らしく、この図書館の現在の蔵書数は、2800万とも2900万とも言われている。この数がどのくらいか分かり易く言うと、2800万冊の本を書架(本棚)に納めて横一直線に並べていくと、実に800km以上の長さになるほどである。東京から岡山まで、延々と続く本棚の列…。


 さて、先回述べた『アッシュルバニパル(ニネヴェ)図書館』も、これに負けず劣らずの蔵書を誇っている。いや、もちろん蔵書数のことではない。アシュルバニパル図書館の特徴は、良く言えば蔵書収集範囲の広範さ(いろいろな種類の本があるということ)、悪く言えばカオスっぷりだったのだ。

 法律関係の文書、王から配下に宛てて書かれた命令の手紙、さらには世界最古の物語と言われる『ギルガメシュ叙事詩』。医学書や、当時の政治と密接に関係があった占い(肝占い)の解説書、主に呪い返しを取り上げている宗教書、さらには一般の商人同士の手紙や契約書まで見つかっている。それもそのはず、アッシュルバニパル王は臣下たちに「文字が書いていればなんでもいいから、わしの図書館に持ってこい!」というお触れを出していたからだ。

 一例として、カルフ市出身の学者が多数の蔵書をもっていたのだが、このコレクションは「献上」させられて王の蔵書に加えられた。各地の商人たちの帳簿や手紙 -これももちろん粘土板である- も、王の命を受けた役人たちによって「献上」させられたのである。アッシュルバニパルの探索の手は、アッシリア国内にとどまらなかった。

 たとえば、アッシュルバニパル王の時代から2000年ほど前 バビロニアのボルシッパという街に、「目には目を」のハンムラビ法典でお馴染みのハンムラビ王が図書館を作っていた。そんな関係もあって、ボルシッパのエジタ神殿は書記の神ナブを祀っており、貴重な書物も多数保管されていたのだが、これらの粘土板もアッシュルバニパルの命令でニネヴェに移される。帝都では、王室の書記たちがそれらの文書をアッシリア語に訳して粘土板を作り直し、図書館に納められた。粘土板の帝都への輸送には、土瓶(つちかめ)が用いられたと考えられている。運び込まれた粘土板の一枚一枚には、これが「アシュルバニパル王の持ち物である」ことを表す"タグ"がつけられた。現在の図書館でも蔵書判がおされるようなものだろう。もっとも、「盗んだヤツには神罰があれ!!」と呪いの言葉も書き込まれていたのは、アッシリアやバビロニアをはじめとするシュメル文化らしいちゃあらしいのだが。

 余談だが、アッシリア語も含めたオリエントの原語の元になったのは「シュメル語」であるが、このシュメル語で「図書館」を表す単語は『エ・イムグラ(イムグラギシュトゥクの略)』であり、『大声で読まれる粘土板を納めた家』 という意味である。

(続く)
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