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「宝島」に行ってみよう! (前編)

 大地主のトレローニーさんやお医者さんのリバシーさんやその他の偉い人たちが、僕にそうするように言ったんだ。宝島のことをはじめから終わりまでなにもかも書いておくようにって。ただしまだ埋められている宝物があるかもしれないから、島の位置だけは隠しておくようにともね。そこで僕はペンをとって、今は西暦17 ××年だけど、僕の親父がベンボウ提督亭っていう宿屋をやってて、日に焼けた刀傷のある年老いた船乗りがその宿に泊まった時までさかのぼることとしよう。

スティーブンソン 作「宝島」 (青空文庫より引用)


 これは、19世紀の文学作家 ロバート・L・スティーヴンソンの書いた海洋冒険小説『Treasure Island (宝島)』の冒頭の一文である。日本でも有名な作品なのでお読みになった方もおられるかも知れないが、ここで簡単にあらすじを紹介させていただこう。

 主人公はジム・ホーキンズという名の少年。彼が、実家の旅館に滞在していたビリー・ボーンズという名の怪しげな老船乗りの遺品の中から、これまた怪しげな一枚の地図を見つけたことから物語が始まる。この地図が、海賊たちが莫大な宝を隠した島、つまり『宝島』の地図であることを知ったホーキンズ少年は、トレローニさんやリバシー先生、また船乗りだったという一本足のジョン・シルバーの協力を得て宝島探しの旅に出るのだった。そして数々の冒険を経て、宝島に到達した一行だったが、そこでさらに思わぬ展開が待ち受ける…。

 さて、この宝島のモデルになったとされるのが、今回取り上げる「ココ島・コスタリカ」である。
ココ島の場所は、こちらの地図を参照)

 地理的に言うと、コスタリカ本土から南西に約500km離れた小島。
ここに、現在では『イスラ・デル・ココ (ココの島)』というスペイン語の名前で知られた島がある。いや、「ここにココの島」といっても別にギャグじゃないんで・・・。ちなみに「ココ島」の「ココ」はココナッツのことである。さしずめ『ヤシの島』といったところか。

 南極からアメリカのカリフォルニアにかけての太平洋には、『東太平洋海嶺』という海底山脈の親戚みたいのが大陸に寄り添う形で弓なりに存在する。これはプレートテクトニクスによると太平洋プレートが、対流するマントルに乗って動いた結果、お隣のナスカプレートや南極プレートとゴッチンコしてググッとせり出した場所であると考えられている。まぁ簡単に言えば、このあたりは火山活動が非常に活発なエリアなのだ。海底の火山活動によって、いきなり隔絶した島が現れるということも地球レベルの物差しでみるとそう珍しいことでもない(※)。 いわゆる「絶海の孤島」ってやつが、このエリアに非常に多いのはそんなわけなのである。余談ではあるが、隔絶した故に独自の生態系が発展したとされるガラパゴス諸島も、このココ島の南に位置する。

※:火山活動によっていきなり現れた島を巡る騒動は、シチリア島沖で起きた「フェルディナンデア島始末記」をみるとよくわかるかと。(当ブログでは領土争奪作戦!?をご覧ください)
ちなみに「フェルディナンデア島」でググると、ウチのブログが1位だ! ヤッタナ!!



 さて、帆船で移動していた時代に、航海で不可欠だったモノはなにか。それは貴重な水と食料を補給できる拠点の存在だった。

 その点でもココ島は非常に恵まれた環境にあったといえよう。
まず、雨が異様に降る。どのくらいかというと、年間の降水量が7000mmという凄まじい量である。世界でも雨が多いとされるインドネシアやフィリピンの降水量が2~3000mmであるというから、その凄さが想像できるだろうか。ちなみに日本の年間降水量は1718mm(2005年)である。

 大量に降り注いだ雨は、約30本の川となって島を潤す。当然、島はうっそうとした熱帯雨林におおわれ、島の名前の由来ともなったココナッツの木も非常に多数見受けられる。そうなるとそこを住処とする動物や昆虫も住み着くことになり、少なく見積もっても700種以上の昆虫や節足動物、100種近くの鳥類が確認されているそうな。(ブタ君がいるのは、18世紀末に船乗りが食用に持ち込んだためである。)
海には、シュモクザメやネムリブカといったサメのたぐいも多く、海洋資源が非常に豊富なことが見て取れる。現在では、ココ島はコスタリカの国立公園特別指定地区となっており、1998年には世界遺産にも登録されているのだ。

 さて、こんな自然豊かな島が海賊の宝伝説で知られるようになったのにもわけがあるのだ。じゃ、次回はそのことについて詳しくお話しいたしましょう。

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2008.04.01 Tue 06:59  |  ~業務連絡~

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