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「箱船」探索の旅 (6)

 今日も、『ノアの箱船』のおはなし。

 あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。
 次のようにしてそれを造りなさい。箱舟の長さを三百アンマ、幅を五十アンマ、高さを三十アンマにし、箱舟に明かり取りを造り、上から一アンマにして、それを仕上げなさい。箱舟の側面には戸口を造りなさい。また、一階と二階と三階を造りなさい。

-創世記6章14~16節 (日本聖書協会『聖書 新共同訳』)-



~1キュビト=428mmだと~
箱船の長さ:300(キュビト)×0.428(m)=128.4m
箱船の幅:50(キュビト)×0.428(m)=21.4m
箱船の高さ:30(キュビト)×0.428(m)=12.84m



~1キュビト=445mmだと~
箱船の長さ:300(キュビト)×0.445(m)=133.5m
箱船の幅:50(キュビト)×0.445(m)=22.25m
箱船の高さ:30(キュビト)×0.445(m)=13.35m


 この、長さ・幅・高さの比率に注目していただきたい。
ここを見ると、長さと高さの割合が10対1、長さと幅の比率が6対1であることが分かるだろう。実は、この比率ってのは水上構造物、つまり船にとっては理想的な比率なんだそうです。水に浮かぶこと、そして風雨や波に耐える強さ・安定性という点でもっとも理想的な数値なんだってさ。30:5:3は「船の黄金比」と呼ばれていて、現在でもタンカーなど大型船舶の設計時にも使われるほどのサイズなのである。
 箱船の材質は、「ゴフェルの木」だった。
この「ゴフェル」というのがなにかということはよくわかっていないが、どうやら「イトスギ」ではないかと考えられている。「イトスギ」はヒノキの木の一種で、ヤニ質つまりネパーッとしている木なのです。そういうこともあって、水や腐食に非常に耐久力のある木なのだ。ある遺跡は、1000年以上前にイトスギで作られた柱が見つかっていたりもするのだ。そもそも木材というのは、きちんとした環境で保存されれば長持ちするものである。

 さて、船で一番怖いのは、浸水することだろう。しかし、その点も心配ご無用!
そもそも、なぜ船体の材料に使うのだろうか。木材は手に入りやすい、加工が容易であるなどの理由もあるが、もう一つ 木材は水を吸うと膨張するという特性も、大きな意味を持っているのだ。つまり、多少の隙間も膨張した木材によってふさがれるため、水漏れストップの効果があるのだ。
なお箱船には、その内面および外面にタールを塗っている。天然アスファルト、または原油から作られたコールタール状のものなのかは分からないが、防水処理がきちんと行われていたことは間違いないだろう。

 さて、最初の創世記の記述を見て欲しい。この中には、「明かり取りを造り」という言葉が出てくるよね。実は、この部分をどのように訳すかは意見の分かれるところなのだ。
『ツォハル』という語なのだが、これを「光」と関係があると考えて訳したのが『(明かり取り)の窓』というわけ。もしくは、換気用の小窓だったのかもしれない。もう一つ考える訳としては、後代に派生したアラビア語を参考にした考え方である。アラビア語の中の似た言葉に、「背中」とか「甲板」といったニュアンスの語がある。だから、この創世記の記述は「屋根」と訳す、つまり1キュビトずつあがっていく屋根の勾配を表していると考えることも出来るのだ。もしそうだとすれば、大洪水で天から降り注いだ雨はその勾配を伝って流れ落ちることが出来ただろう。

 どちらにせよ、ノアとその家族によって建造された箱船の床総面積は9000平方メートルにもなり、このサイズの船を再び人類が造ることが出来たのは19世紀になってからのことだったのである。

 さて、木材が保存状態さえ良ければ非常に後代まで残るということは、ノアの箱船も状態さえ良ければ後代にまで残っているはず。そうやって考えた奴らがいる。というわけで、次回は箱船探索の歴史について!
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