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「箱船」探索の旅 (4)

 シャンプーとリンスのメーカーがそろったことがないルクレッツァ・ロッソです。よろしく。
「自己紹介工場」から)

 さて、23日付でDOLを休止したのですが、なんかいきなりヒマになりましたwww
せっかく出来た時間なんで有意義に使いたいですね。いろいろとため込んでいた物を片付けたり、ニコ動見たり(え?)…まぁ、来週にはまた忙しくなるんですがねw
 さてさて、前回は「ノアの箱船」伝説の"原作"とも言われている「ギルガメッシュ叙事詩」についてお話ししたわけだが、そもそもこの「箱船」ってどんなものだったんだろうか? 今日はそんなお話。


 さて、今日は「ノアの箱船」のスペックについて見てみることにしよう。

 まず、形について。 

 旧約聖書は、ヘブライ語(正確には、ごく一部アラム語で書かれているものもあり)で書かれている。もちろん、『創世記(Genesis)』も、ヘブライ語で書かれているのだ。ちなみに余談ではあるが、この『創世記』を書いたのは、十戒や紅海でお馴染みのモーセと考えられている。

 さて、ヘブライ語で『箱船』を表す言葉は、【テーヴァー】という言葉が使われている。興味深いことにこの言葉は、いわゆる「箱」や「直方体」という意味があるのだ。つまり、「箱のような形をした船」であったと考えることができる。ちなみに、日本語で「箱船」のことを「方舟」ともいうが、どちらも直方体を指す言葉であるのはご承知の通り。さらに、英語では「箱船」のことを、"Ark(アーク)"という。インディー・ジョーンズシリーズの映画『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』で出てくる、十戒の書き板を納めた『契約の箱(聖櫃)』も、英語では"Ark(アーク)"というわけだが、これも箱であると考えると理解するのに難しくないだろう。

 こうした点から考えると、「ノアの箱船」というのは、大きな長方形の箱の形であったことが分かるのだ。例えれば、カステラの箱のようなイメージだろうか。先だって、紹介したミケランジェロ作のシスティーナ礼拝堂の天井画には、ちゃんと箱の形をした箱船が描かれている。

 これを裏付ける点として、実際に『創世記』の記述を見てみることにしよう。

 あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。
 次のようにしてそれを造りなさい。箱舟の長さを三百アンマ、幅を五十アンマ、高さを三十アンマにし、箱舟に明かり取りを造り、上から一アンマにして、それを仕上げなさい。箱舟の側面には戸口を造りなさい。また、一階と二階と三階を造りなさい。

-創世記6章14~16節 (日本聖書協会『聖書 新共同訳』)-

 この記述からも、箱船の寸法が「長さ:300(アンマ)×幅:50(アンマ)×高さ:30(アンマ)」の直方体であることが分かるのだ。

 たしかに、移動のための船であれば、私たちが想像するような船の形が理想的である。
でも、思い出して欲しい。ノアが箱船を造った目的は、来るべき大洪水に備えて動物たちと避難することであって、どこか遠くに自走することが必要だったわけではないのだ。ぶっちゃけたはなし、四角だろうが三角だろうが浮きさえすればいいのである、浮きさえすれば。



 ところがだ。中世の宗教絵画などを見ると、箱船の姿を直方体として描いている物は、そう多くはないのである。
707px-Nuremberg_chronicles_f_11r_1.jpeg

Dove_Sent_Forth_from_the_Ark.jpeg

 上の二枚の絵は、それぞれ箱船の姿を描いた絵画であるが、丸い船底や水切りの良い尖った船首など、どちらもいわゆる「船」の形をしている。これでは、「箱船」ではなくて「船の上に箱が乗っている」にすぎない。なぜ、こんなことになったのだろうか。

 考えられる理由としては、「船とはこうあるべきだ!」という既成概念があげられるだろう。
特に宗教絵画の世界では、この「お約束ごと」ってやつのくくりが厳しい。とかく教会ってヤツは権威主義者の集まりなわけである。

 さらには、中世は聖書を一般人が読むことは禁じられていた。
「ヨーロッパはキリスト教国なのに、それはおかしいんじゃないの?」と思うかも知れないが、事実そうだったのだからしょうがない。ローマ教会が政治にも大きな力をふるい、地方でも教会が政治・行政の窓口として機能していた中にあって、一般人が聖書を読み始めて知恵を付けられるといささか困ったことになるということだ。そんなこともあって、聖書はすでに死語となったラテン語訳のみ、地方語への翻訳は禁止。一般人が聖書を持っていたら火あぶり。そんな時代のことである。だからこそ、ローマ・ヴァチカンの総本山たるシスティーナ礼拝堂に、サクッと四角い箱船を描いたミケランジェロのすごさがおわかりになるだろうか。

 では、次回は現代のタンカーもあっと驚く「ノアの箱船」の設計図を見てみることにしよう。
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