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領土争奪作戦!? (3)

クリッパートン島 (1)
北緯10度18分・西経109度13分。

クリッパートン島 (2)
太平洋 メキシコ沖に浮かぶ、小さなサンゴ礁の島。
直径はわずか3~4km。
あるものといえば、トリのウンコ(グアノ)くらい。

ヤシの木
あ。ココヤシの木も生えてるそうです。

これが、クリッパートン島だぁぁぁ!

 イメージ的には、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、某スパロウ氏が置き去りにされた無人島みたいなクリッパートン島。実際、18世紀初頭にはこの島の名前の由来になったとされるJ・クリッパートンという海賊さんの根城にもなっていたらしい。

 こんなちっぽけな島がなんで有名なのかというと、後に『クリッパートン事件』と呼ばれる裁判劇の舞台となるからなのだ。

 では、まずはクリッパートン島の歴史について話すことにしよう。
 クリッパートン島が最初に発見されたのは、1521年のこと。1521年といえば、マゼランが世界一周航海を行っていた年でもあり、エルナン・コルテスがアステカ帝国を滅ぼした年でもある。スペインが中南米での支配権を確立していった時代、この年にクリッパートン島はスペイン海軍の艦船によって発見されたのだった。

 とはいえ、なにか特別な産物があるわけでもない、ただの小さな島が脚光が浴びるはずはなく、クリッパートン島は数百年間歴史の片隅にうずもれることになる。ていうか、スペインもこの島の存在すら忘れていたようだ。

 ところが1858年になって、この島にフランスが目をつけた。フランス海軍は、艦船を派遣してクリッパートン島の調査を行わせたのである。数日にわたる測量調査の結果、詳細な地図・海図を作成したフランス海軍はクリッパートン島の領有を宣言。最寄の隣国であったハワイ王国(アメリカの侵略によってハワイ王国が滅びるのは、もうちょっと先)に、「クリッパートン島を、我がフランスの領地とする」と通達し、ハワイの新聞もこのニュースを報じたのだった。なお、このときの調査の際、フランス調査団はクリッパートン島で『主権の表示』、つまり国旗掲揚や記念碑を残すということは行っていない。

 ちなみに、このときのフランスの皇帝はナポレオン3世。ナポレオンのお孫さんに当たりますが、人類へのもっとも大きな功績は「マーガリン」を造らせたことです、たぶん。この話を子供時代に聞いてから、作者的には「ナポレオン3世=マーガリン大王【ハーフ1/2】」という図式ができてしもうてな。
あ、そうそう。マーガリンって、「真珠のように美しく輝く油のかたまり」って意味なんだってさ。
( ・∀・)ノシ∩へぇ~へぇ~


 ともあれ、フランスによるクリッパートン島領有はこの時点でどこの国からも反対の意見は出ていなかったのである。ここまでが、クリッパートン島の歴史、前フリ部分である。
 ちょっとここで、19世紀の世界の様子について見てみることにしよう。

 1856年に、アメリカの議会でひとつの法案が通過した。その名は、『グアノ島法』。

 グアノというのは、サンゴ礁の島でよく見られる海鳥のウンコやらなにやらが、長い期間かかって半化石化したものなのだ。「なんだよ。海鳥のウンコがどうかしたのか?」って思うかもしれないけど、実は20世紀に入るまでこのウンコの化石が非常に重要な戦略資源だったんだよ。まぁ、詳しい説明は省かせてもらうけど、このグアノ 科学肥料の原料やリンの原料になるわで、世界各国で引っ張りだこだったである。
なにしろ太平洋のナウルなんて国では、島全域がグアノの産地だったため莫大な採掘料が国庫に入り、そのせいで島民がまったく働かなくなってしまったなんて影響力もあるほどだ。ちなみに、このナウルではグアノ資源が枯渇してしまったんだけど、いまだに島民が働こうとしないために唯一の外貨獲得方法が他の国からの資金援助という凄まじい国だったりする。ナウルに関してさらにお知りになりたい方は、ググると色々出てくると思います。閑話休題。

 さて、このアメリカの『グアノ島法』。ようは、この戦略資源であるグアノを世界中から確保するためにつくられたとんでもない法律だったのである。ちょっとWIKIに条文が出てたので抜粋・引用してみよう。
あらゆる島、岩、珊瑚礁に堆積するグアノを米国市民が発見した際は、他国政府による法的管理下にない…ときはいつでも、米国大統領の裁量で米国が領有したと判断して差し支えない。
いやいや、「差し支えない」じゃないだろ、「差し支えない」じゃ。さらに、この法律の恐ろしいところは、グアノを採掘しまくって資源が枯渇した後は「その島を放棄してもOK」という使い捨て政策だったところだ。ホント、アメリカちっくというか、冗談はよしこさんというか…。
まぁ、話が幾分それちゃったけども、ここでは、「グアノ資源が引っ張りだこになったお陰で、いままで見向きもされていなかった小島が注目されるようになった」ということを覚えておいてほしい。


 そして、2番目の大きなポイント。それは、かつての超大国スペインの没落と関係がある。

 大航海時代の片翼を担っていたスペインも、新興国家のフランスやイギリスに押されて、広大な海外領土を瞬く間に失いつつあった。残ったわずかな領土も独立したり、反スペイン運動が起こりまくりでもう瀕死のタヌキ状態だったのである。かつてのスペイン栄光の歴史を支えたカリブ、中南米地方も、1821年のメキシコ独立で大きな痛手をこうむり、また歴史上5本の指に入るいちゃもん戦争こと米西戦争(1898年)では、太平洋艦隊・大西洋艦隊というスペイン海軍の要も海の藻屑と消えてしまったのだ。
そんなこんなで、かつての宗主国だったスペインから独立した各国。当然、スペインの領土を継承した国々が登場するわけだ。そういった関係もあって、「この地域は、どちらの国の支配下かしらん?」という再確認の必要が出てきたのである。

 1897年、フランス海軍の軍艦がこの海域を哨戒していたところ、あろうことかこのクリッパートン島でグアノを採掘している不埒者を発見した! ところがこの連中、アメリカ人だと言い出した。で、フランスはアメリカに厳重抗議をおこなった。

 で、ここまでは良くあるおはなし。

 ところが、ここで思いついたヤツがいる。
「あれ? ひょっとしてクリッパートン島ってスペインが見つけた領土じゃなかったっけ? つうことは、もしかしておいらたちの領土でない??」
メキシコがあらわれた!!


 ゴメンナサイ!
 ちょっと長くなったんで、次回に続いちゃうかも!!

《続く》

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