スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【考察】 衝角(ラム)戦法は、効果的か? -3-

ちょっとこまったおはなし


 少し前のことになりますが、6月25日の朝日新聞にこんな記事が。
サンゴ保護へ 異変見つけたら「ダイバーも通報を」

サンゴの異変を見つけたら通報を――環境省はレジャーで国内の海に潜るダイバーらを対象に、サンゴの病気や破壊などの情報提供を求める制度を初めて始める。集まった情報を、保護対策に生かす方針だ。
(一部抜粋)

 実は、国内のサンゴが重大な危機を迎えています。
これまでも、オニヒトデの食害や、白化と呼ばれる現象(海水の温度が高くなって、サンゴの中に住んでいる褐虫藻が排出されてしまう現象)、また湾岸開発によってサンゴの生息地が汚染されるということも問題となってきました。とくに、白化は海水温が高くなることが原因なわけですから、地球温暖化と共にその被害域も広がってきたのです。

 ところが、最近『ホワイトシンドローム』という病気が問題になってきたそうです。
実はこれ、日本だけでなく世界各地の珊瑚礁で見られているらしいのですが、原因不明なんだとか。サンゴの表面に突然白い線が現れたかと思うと、発症からわずか1年でほとんどのサンゴが死んでしまうという『死病』なのだそうです。もちろん治療法も不明。

 最近は自然環境の異常が、いろいろなところで問題になっていますよね。やはり、地球レベルで環境がおかしくなっていってるのでしょうか。
 DOLでも、海事アイテムとしてお馴染みの『衝角(ラム)』。
前回は、帆船ではラムが使いにくかったというおはなしをしました。しかし、時代の変化と共にまたラムブームがやって来た、そんなおはなしの第3回目。
 船に限らないんだけど、兵器開発の歴史の中では、『装甲』と『火器』の開発が追いかけっこのように進んできたんだ。

つまり、固い装甲が出来たらそれを突き破る火器が生まれ、さらにその火器に耐えることが出来る装甲が生まれる、さらにそれを打ち破るための…というわけ。兵器開発は、まさに「いたちごっこ」の歴史といえるでしょう。
この「いたちごっこ」という言葉なんですが、もともとは「いたちごっこ、ねずみごっこ」という遊びが語源でした。互いに「いたちごっこ」「ねずみごっこ」と言いながら、相手の甲をつねるだけという端から見たら新興カルト宗教の儀式のような遊びです(笑


 当初、船-軍艦も含めて-は木を材料にして造られていた。ところが、船が大きく、また高速化していくにつれて、木だけでは強度が足りなくなってくる。こうして梁材に鉄骨を使い生まれた船が、快速帆船 クリッパーだったのである。

同じような考え方から、「外板材にも鉄材を使用したらどうかにゃ?」と考えた人たちがいたんだ。こうして生まれた船が、『装甲艦(もしくは甲鉄艦)』と呼ばれる船である。

似たものとして、DOL内では"銅張り"の船っていうのがあるよね。あれは装甲を高めるために銅板を貼ったんじゃなくて、速度を上げるために造られたモノなんだ。

船の特性上、船底は長期間 海水に接していなければならない。ところが、船の材質が木材だとフナクイムシと呼ばれる貝の仲間が船底に取り付いて穴を開けてしまったり、フジツボが表面に張り付いてしまうんだ。これをほっておくと、船の強度もスピードもがた落ちになる。本来は、冬になるとドックに上げて、船底をいぶしたりフジツボをこそぎとったりしていたんだけど、これは手間もかかるし、戦時にはそんな悠長なこともしていられないよね。ところが、銅張りにするとフジツボもくっつかないし、フナクイムシが船底に穴を開けないということがわかったんだ。

 で、これがラム教信者が景気づいた一つ目の理由だ。
つまり、装甲艦の装甲を打ち破るほどの威力を、当時の大砲が持っていなかったんだよ。
「砲撃で致命傷を与えられない以上、それ以外のなにかでとどめを刺さなきゃいけない…。そうだ! ラムがあるじゃないか!」、というわけ。



 さらに、19世紀に蒸気機関が実用化されることによって、軍艦の歴史は大きく変わることになる。
「蒸気機関が動力なわけだから、今までの帆船のように針路を風任せにしなくてもいいじゃないか。じゃぁ、ラムを搭載して突っ込ませようぜ!」
これが、ラム教信者再生の二番目の理由である。
 さて話は変わるが、歴史好きの人に「世界最弱の軍隊といったらどこだろう?」と尋ねたら7割くらいの人が「イタリア軍!」と答えるんじゃないかなと思うw
なにしろ、統一されてから参加した戦争に勝利したことはない。

イタリアの名誉のためにあえて説明させていただくが、決して「イタリア人」が弱いわけじゃない。ところが、なぜか軍隊になると弱いんだなぁ、これが。そのかわりといっていいのか、イタリア軍にまつわる逸話には事欠かないわけで。そのいくつかをご紹介しよう。

『うまい飯が食いたい!』

 第二次世界大戦中のこと、イタリア軍の兵士・士官から寄せられた意見で一番多かったのが、「戦地でもうまい飯が食いたい! というか喰わせろ!」というものだったらしい。それをまじめに検討する司令部もやっぱりイタリア人らしい。結果生まれたのが、フリーズドライ製法だったりする。
 なお、砂漠で(事もあろうに、「貴重な水」をつかって茹でてたらしい)パスタをつくり、物資がなくなって、当時同盟を組んでいたドイツ軍に泣きついた話も有名である。

『漁船に降伏した潜水艦』

 これもまた、第二次世界大戦中のこと。
イタリア海軍所属 アルキメーデ級潜水艦「ガリレオ・ガリレイ」は、紅海で海上封鎖作戦に参加していた。ある日のこと、いつものように潜水航行中、英国の武装トロール漁船に発見され、爆雷攻撃を受けてしまう。
「おっし!返り討ちにしてやんべ!」と浮上、砲撃 -この時代の潜水艦は大砲で攻撃していた- したものガリレオ側の大砲は一発もあたらず、逆に漁船側の命中弾続出でフルぼっこ。その上、艦長が戦死したとたん乗員は降伏。諦めがいいのも、イタリア軍の持ち味。
英国に鹵獲されたガリレオ・ガリレイは、英国海軍潜水艦 X2として新たな人生を歩むことになる。
なお、武装トロール漁船にはまともな照準機などはついてなかったらしい。


 実は、湾岸戦争(このまえじゃん!)の時もいろいろやってたりするんで、興味のある人は「湾岸戦争 イタリア 空中給油」でググってみるとよろし。まぁ、ぶっちゃけたはなし、「腕っ節」しか取り柄のない某合衆国なんかよりは、よっぽど人間らしいと思うんですがね。



 さて、なんでイタリア軍のヘタレっぷりを持ち出したのかというと、実はイタリア軍が参加した海戦が、ラム教信者に大義名分を与えることになったからなんだ。

 ということで、次回は「リッサ島沖海戦」のおはなしからスタートだ!


(続く)

スポンサーサイト

Comment

2007.07.06 Fri 19:41  |  

「イタリア軍の強さは人数に反比例する」というのが定説だそうです^^;
個人の名誉や勇気で大活躍した人はたくさんいるのに
部隊規模になると、いきなりヘタレになる不思議な人達ですね
後、砂漠でパスタを茹でてた話は、どうやら都市伝説の類いらしいですよ・・・

  • #aYDccP8M
  • 風味
  • URL
  • Edit

2007.07.07 Sat 06:40  |  

ググった。一番上のサイトを見た。(; ・`ω・´)ソンナバカナ

銅張りって高速化のためだったんですか・・・
防御力重視ゆえの装甲だとばかり思っていました

  • #3un.pJ2M
  • uni
  • URL
  • Edit

2007.07.08 Sun 09:10  |  お返事>

風味さん>
うん、これはデマらしいね。
だけど、イタリアぽくって好きなので取り上げてみました。
似たような話で、「イタリア軍に物資の輸送を頼んだら、武器弾薬はいつまでたっても届かないのに、食料が真っ先に来た」ってはなしも嘘なのかなぁ。
でも、よく考えると「木の根っこ囓って敵に勝て!」とか言ってた日本に比べるとよっぽどマシだと思うのは平和な時代に生まれたからなんだろうかw
ちなみにイタリアは、WW2では一応「戦勝国」ってことになってます(ぇ?

ぐったん>
いまでもフジツボはスピード減の大きな理由となっています。そこでいわゆる「防汚塗料」が使われているのですが、たとえば大型タンカーの場合 この塗料の量、なんと7tにもなるそうです。このペンキ塗りがいい加減だと、船も傷むし燃費も悪くなるそうな。
しかし、7tってのはすごいねえw

  • #aeXHjovo
  • Lucrezia Rosso(管理人)
  • URL
  • Edit

2014.06.16 Mon 04:44  |  承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

  • #
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://popoloerrante.blog26.fc2.com/tb.php/346-0903855c
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

FC2カウンター

プロフィール

ルクレッツァ・ロッソ

Author:ルクレッツァ・ロッソ


  • 管理者ページ


  • 映像資料室(FLASH倉庫)

    ◆Lucrezia Rosso

    所属商会記録:オトナの商会@アムスてるダム(現)
    アストレア@ヴェネツィア
    猫教団@セビリア
    世界の船窓から@マルセイユ
    たまごのしろ@ナポリ
    いらん子@セビリア

    ◆オペル・ベクトラ

    得意スキルは誤字&誤爆
     (両方 完スト達成!)


    リンクはフリーでございます。こんなブログですが、お気に召していただければ、是非ともお願いいたします。
    また、コメントを残してくださると中の人共々喜びますし、こちらからもビシッとリンクさせていただきます♪

    お約束

    このホームページに掲載している『大航海時代 Online』の画像は、『大航海時代 Online』公式サイトにおいて使用許諾が明示されているもの、もしくは『大航海時代 Online』の有効なアカウントをお持ちのユーザーのみに株式会社コーエーが使用許諾を行ったものです。

    (C)2005 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.

    最近の記事

    カテゴリー

    ブログリスト

    BLOG PEOPLE

    ブログ検索

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    全ての記事を表示する

    Copyright © ルクレッツァ・ロッソ
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。