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ちょっと気になる作品 -1- (中編)

 なんだかんだ文句を言いながらも、映画「300」の部隊となるペルシャ戦争を題材に書いております。


 さて、今日の舞台となるのは、下の地図の場所だ!

小アジア~ギリシャ地方



前編はこちらから



 雪辱戦に燃えるペルシャ帝国は、マラトンの戦いからわずか6年後に再び進軍を開始しました。

ダレイオス1世の死後、王位を継いだクセルクセス1世は、3年の期間をかけて帝国全土から兵力を集めます。その軍隊は、ある歴史家の言葉 『この世界でかつて進軍した軍隊の中で、最大の軍隊』と評されるのにふさわしい規模の大兵力でした。

さて、ペルシャ戦争についての資料といえば、必ず出てくるのが歴史家 ヘロドトス先生の御本『歴史(ヒネリナイナァ』でございます。で、そのヘロドトス先生によると、ペルシャ軍の海軍と陸軍を併せた総兵力は、231万7,610人だそうです。230万人といえば、日本の県だと宮城県の人口と同じくらいだそうです。ちなみに、北海道だと石狩支庁(札幌とかあるところ)の人口が、まるまるペルシャ軍ってことに!

これがどのくらいすごいかというと、記録によれば、全軍に一日一回の食事をさせるだけでも、400タラント(6000万㌦くらい)の費用がかかったとか。そりゃぁ、ペルシャ軍の進軍したあとには、草一本見つからなかったと言われるよね。

…と、ここまで言ってみたんですが、実はヘロドトス先生、

「おもしろければいいじゃん!」

ってな感じで、結構 話を面白可笑しく書くクセがありまして…まぁ、実際のところは20万~40万程度だったんじゃないのか、という説もあり。とはいえ、それでも大軍だ!


 アジア地区の、反ペルシャ勢力を駆逐しつつ進軍してきたペルシャ軍。アジアからヨーロッパに渡るには、ヘレスポントス海峡(現在のダーダネルス海峡)を渡らなければなりません。わずか2km弱とはいえ海は海、クセルクセスは艀(はしけ)を並べて臨時の橋を造り、ペルシャ軍を渡すことにしました。ところが、この橋が嵐によって崩壊。怒ったクセルクセスは、ヘレスポントスの海を300回ムチで打ち、鉄の足かせをかけ焼き印を押すようにと命じます。(ムチャイウナ

再び海峡に架けられた橋は、今度は無事に全軍をヨーロッパ側に渡らせます。もっとも大軍なため、全員渡りきるまでには、1週間かかりましたとさ。

確かに狭い。ヘレスポントス海峡は、北東にあるボスポラス海峡と同じように交通の要衝だったのだ!



 さて、対するギリシャ側ですが、「勝った!勝った!」とお気楽ご気楽に騒ぐ大多数の人々のなかにあって、現実を見据えてペルシャ侵攻に備えようとする少数の人々がいたのです。


 アテナイでは、ギリシャ世界の有名な神託所デルフォイに、お伺いを立てることにしました。

「アイギス保つゼウスの御娘は、
 『木の壁』のみを守りとてアカイア人に与え給う。」


お告げというモノは、だいたいよくわからんものです。
この守りとなる『木の壁』が何を意味するのかで、アテナイ内は揉める。アクロポリスに立てこもるべし、という意見が大勢を占める中、アテナイの政治家 テミストクレスは、「陸軍のみでペルシャに対抗するのは、ぶっちゃけ無理」と考えた。そのため、『木の壁=船』説を唱えて、海軍力の増強を図ろうとする。しかし、そのために必要な資金がない。

 丁度その時、アテナイ国営 ラウリオン銀山にて、大規模な銀鉱脈が発見される。
国営銀山の収入は、本来全市民の間で分配されることになっていたが、テミストクレスは、これを海軍の軍艦建造費用に回すよう市民総会を説得。なお、この際「これは、アテナイのライバルである、アイギナに対抗するため」と市民をだまして納得させたという。
この莫大な資金を投入してアテナイは、当時の最新鋭戦艦『三段櫂船(さんだんかいせん)』を200隻建造。
三段櫂船


説明しよう。三段櫂船とは、その名の通り、櫂のこぎ手が三段に配置されていたガレー船である。
三段に配置させることによって、こぎ手を大勢(200人程度)乗せることが出来る。それによって得た高スピードで、敵艦に高速ラム・アタックを食らわせることが出来るという最新兵器だったのだ!


 紀元前478年、アテナイを中心にギリシャ・ポリス間で軍事同盟が結ばれる。この同盟は、デロス島に共同の金庫が置かれ、会議もこの島で行われたため『デロス同盟』と呼ばれることになった。

 とにもかくにも、対ペルシャ戦の準備は着々と進んでいきます。とはいえ、全ポリスが集まったとしてもペルシャの小指の先ほどでしかない。その上、例によってポリス間での主導権争い(「アテナイの傘下にははいりたくねぇ!」)、長年の確執(「スパルタが参加するならうちは参加しねぇ!」)、外的への警戒(「カルタゴが攻めてきたらどうするよ!」)などなどから連合軍としてはほど遠く…



 それでも、目の前にペルシア軍がやってくれば、厭が上でも戦わなきゃね。しかし、ここで問題になるのは、それぞれの都市が独立した都市国家-ポリス-であるということ。自都市が犠牲になるよりは、自都市の国境の前に、防衛線を張りたいと思うのは当然の心理です。

どこを見捨てて、どこを守るのか。再三紛糾する会議の中で、ギリシャ側は結局、テルモピュレ(テルモピュライとも)に陸戦部隊を、艦隊をその沖合のアルテミシオン島沖に派遣し防衛戦を構築することにします。

 西暦前480年8月、レオニダス王配下のスパルタ重装歩兵部隊を中心とした、約5000人のギリシャ連合軍 先遣隊がテルモピュレに布陣。ついに、21万人のペルシャ軍と対峙することになったのです。


また続いちゃうの?

はい…そうなんです…


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