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数奇な運命をたどった航海者たち(7)

うっす!

うっす! おら、ロッソっす!!



・・
・・・特にオチなし
 夏休みの宿題は、夏休み終わる前にやっておかないと…

 もうみんな(というか私?)忘れてると思うけど、ウィリアム・アダムスのお話です。

  第1話第2話第3話第4話第5話第6話

(1)ウィリアム・アダムスの人生 Ⅶ


 1648年10月24日、現在のドイツはヴェストファーレン州のミュンスターとオスナブリュックという二つの都市で、ある条約の調印式が行われました。

 後にこれらに付随する条約をまとめて『ヴェストファーレン条約(日本では「ウェストファリア」の名で知られている)』として知られるこの条約は、ヨーロッパを巻き込んだ30年戦争、そして80年に渡るネーデルランド独立戦争の終劇であったのです。そして同時に、強固な支配権を築いてきた『(ドイツ国民による)神聖ローマ帝国』がその寿命の終わりを迎えたことの象徴(いわゆる死亡診断書)でもありました。

 余談ではありますが。
元々はプロテスタントとカトリックの勢力争いで始まった三十年戦争でありましたが、気がつけばバリバリのカトリック教国であるフランス王国は、なぜかプロテスタント陣営に!
それもこれも、「オーストリア・ハプスブルグ家大嫌い!」なリシュリュー枢機卿猊下のおかげであります。こうして、混迷の度を極めたこの戦争は他の国々も巻き込みつつ『ヨーロッパ大戦』となっていったのです。

 現在のオランダやベルギーといった国々、いわゆる『ネーデルラント(低地諸国)』は、15世紀よりハプスブルグ家の領地でした。つまり、ハプスブルグ家(イスパニア)の当主であるイスパニア王の支配下にあったのです。この地は毛織物産業の一大本拠地として、経済的に大きく発展することになります。イスパニア本国とも仲良くやっておりました。しかし16世紀に入って状況が一転します!
ルターによる宗教改革により、ヨーロッパ諸国はカトリック派とプロテスタント派に大きく別れます。ネーデルラントはどちらかというとプロテスタント派の人が多くおりました。ところが、イスパニア本国はバリバリのカトリック国だったのです。激しい弾圧が始まりました。

 ネーデルラント側は、オラニエ公ヴィレム1世を旗印にイスパニアからの独立運動を開始。
 イスパニア国王フィリペ2世、アルバ公に反乱勢力討伐を命ず。武力に劣るネーデルラント側は敗退。ヴィレム1世も領地を奪われ、ドイツ、フランスへと辛くも逃れる。
勢力基盤を失ったヴィレム1世は、ゲリラ戦法に切り替える。この時、組織された私掠集団がおなじみ『Zee Geusen(ゼーゴイセン):海の乞食団』である。
同時に、イスパニアと対抗していたイングランドがネーデルラント勢力を支援。

 1579年1月23日、対イスパニア軍事同盟『ユトレヒト同盟』締結。
この同盟においてネーデル諸州は、フィリペ2世の統治権を認めないことを宣言する。参加した諸州により連邦議会が創設され、ネーデルラント連邦共和国が誕生。

 1584年7月10日、ヴィレム1世暗殺。
←で、このあたりでアダムスが日本に漂着した。


 1609年、連邦とイスパニアの間に12年の停戦協定が結ばれる。
 1621年、停戦期間が終了。『三十年戦争』が始まる。
 1648年、『ヴェストファーレン条約』が締結され、イスパニアはネーデルランドの支配権を放棄。
ようやく、80年間にわたるネーデルラント独立運動が終結した!

 まぁ、要点として押さえていて欲しいのは

1.アダムスの生まれたイングランドはイスパニアと仲が悪い。
2.アダムスの乗っていた船の持ち主ネーデルラントは、イスパニアと仲が悪い。
3.カトリックはプロテスタントと仲が悪い。
4.イエズス会はカトリックで、イスパニアのお偉いさんと仲が良い。


この4点をまとめれば、イエズス会がアダムス達を処刑しようとしたのかが見えてくる!!

それはまた次回。

リシュリュー枢機卿(Cardinal et duc de Richelieu):
 本名はリシュリュー公爵アルマン・ジャン・デュ・プレシ。
 カトリックナンバー2の枢機卿にして、フランス王国宰相。
 第1回マキャヴェリスト・コンテストを行えば、絶対優勝するであろう最有力候補の一人である。

 フランス王家の敵であった、隣国ハプスブルグ家を潰すためには、国内で弾圧していたプロテスタント勢力とも手を結ぶ。王家安泰のためには大貴族だろうがブッツブス。合い言葉は「Pour tromper un rival l'artifice est permis.(あん? 国のためなら多少の騙しは仕方ない!)」

 こういった事もあって当時の人々には非常にウケが悪く、リュシュリーを暗殺しようという企ても何度も計画されたという。また、アレクサンドル・デュマ作『三銃士』こと『ダルタニャン物語』では、隙あらば王様と王妃様を罠にはめて取って代わろうとする悪役に描かれている。
しかし、フランス王国がなんだかんだありながらも続いて行けたのは、馬鹿な王様が一人や二人出たくらいでは小揺るぎもしないほど確固とした絶対王政体制をこの人が築いてくれたお陰。当時の王様(ルイ13世)は女と狩猟にしか興味がない人だったので、フランス王国の現在と将来はこの人の肩にずっしりとのしかかってくるのだった。

 もともと、体もそんなに丈夫ではなく(現に何度も倒れている)、凄まじいまでの精神の力だけで宰相の激務を18年間も務めていたリュシュリーは、死の直前も最前線まで赴き指揮を執っている。たぶん、これが彼の死を早めた原因であったのであろうが、きっと本望でしょうねw

 死に臨んで司祭から最後の告悔、「貴方は汝の敵を許し、愛しますか?」と尋ねられたときに、生真面目な顔のまま「私の敵は、フランスの敵。それ以外にはいない!」と言い切ったのは有名なエピソードである。
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Comment

2006.09.14 Thu 10:28  |  カルロどん。

 こんにちは。初めまして、マリィナ=ファリエルともうします^^
 三浦按針さんのお話、興味深く読んでいます。
 ところで、フェリペ2世に許嫁をとられ、息子でありながらネーデルラント(フランドル地方)のプロテスタント運動を指揮、王にとらえられてカルロ五世の霊により墓所へと導かれてしまう数奇な運命の男――というシラーの戯曲をもとにしたヴェルディのオペラが「ドン・カルロ」です。
 先日見に行きましたので書き込みたくなりました(笑)

  • #hn7S5JsQ
  • マリィナ=ファリエル
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2006.09.14 Thu 11:39  |  きのうルクレッツ

きのうルクレッツア・ロッソで、宿題するつもりだった。
ルクレッツア・ロッソと夏休みっぽい宿題する?

  • #-
  • BlogPetのリモーネ
  • URL

2006.09.14 Thu 15:08  |  マリィナ=ファリエルさん>

いらっしゃいませ、こんにちはw
ひょっとしてそのお名前は、クーデター未遂事件でクビチョンパされた元首殿の生まれ変わりでしょうか…

なんと!ドン・カルロスを見に行かれたとは!!
あの作品は登場人物の数が半端じゃない、低声歌手を揃えるのが大変、上演時間が長いなど滅多に上演されない理由がオンパレードですから生鑑賞の機会が得られたことは本当に素晴らしいことだと思います。
私的には、プロテスタントに対する異端審問・弾圧の場面は、同じカトリック教徒でありながらイスパニア人ほど本気にはなれない(作者ヴェルディを含めた)イタリア人の、「あーー、イスパニアの方は本当に生真面目ねぇ…大変だなぁ」という気持ちがヒシヒシと伝わってくるように感じるのはうがちすぎでしょうかw

  • #-
  • Lucrezia Rosso(管理人)
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2006.09.15 Fri 09:17  |  宗教裁判長のバスはすごかったです

 おはようございます、マリィナです。

>クーデター未遂事件でクビチョンパ
 その通りでございますー(笑)
 このたび女に転生しましたw

 ドン・カルロは今回第一幕を削除して第二幕からの上演となりましたので、全部で3時間半でした。
 フィリッポ王(フェリペ二世)と宗教裁判長のバスは迫力がありましたが、宗教裁判長のバスの方が王よりも重々しく、王の方が気圧される感じが良く出てました。
 動きはよぼよぼしているのに声だけは若々しいく太いので異様な雰囲気ですw

 異端尋問・弾圧の場面はそれぞれに解釈があるのでしょうけれど、その国の人々の気質に加えて切実な領土問題がからんでいるイスパニアと、イタリア半島はそもそもローマ・カトリックの総本山であるバチカンのどっしりと構えて軽挙妄動しないという体制の事情もありますよね。

  • #hn7S5JsQ
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