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世界一周航路を求めて (番外編)

今日の小ネタ
カルロータ(幼女)
(幼女時代)

↓それから数十年後…
カルロータ(熟女)

時の流れって残酷だね…

 太平洋に入ったマゼラン一行。
ここで、ちょっと視点を変えて当時の航海者たちを襲った海の病気の幾つかを考えてみましょう。題して『本当は怖い病気のおはなし』。
『本当は怖い病気のおはなし』


 大航海時代につきものの病気といえば、まず一番にあげられるのが『壊血病(scurvy)』ですね。
これはビタミンCの不足から生じる病気で、重度の貧血や歯が抜け落ちたり、病気に対する抵抗力が弱くなるので、他の病気にかかってそれが治らなくて死んじゃうといった症状があります。
またビタミンCの不足が続くと、ヒドロキシプロリン(Hyp)というアミノ酸の合成が出来ないため、コラーゲンの構造が安定化せず血管などが脆くなって体内で出血するという恐ろしい事態にもなったのです。バスコ・ダ・ガマのインド航路探索の旅では、船員180人中100人以上が壊血病で命を失いました。壊血病は船乗り達にとって、非常に恐ろしい病気だったのです。

 そんな壊血病の特効薬は、おなじみ『ライムジュース』
18世紀も中頃になって、イングランド海軍の船医だったジェームス・リンド(James Lind)が、野菜や柑橘類を食べている船員達が壊血病にかかる割合が少ないことに気づきます。彼のその着目により、壊血病は船乗り達にとって恐ろしい病気ではもはやなくなったのです。

 余談ですが、英語で"limey(ライミー)"と書くとイングランド海軍の水兵達を意味します。これは、ライムジュースが壊血病予防のために支給されていた故事からきています。

 もう一つの病気は、大航海時代によって熱帯やカリブ海へと向かうことによって生じた病気です。その名は『シガテラ中毒(CFP)』。現在でも、世界中で5~6万人が発症しているといわれている病気です。中毒という名の通り、サンゴ礁の回りに生息する魚によってかかる食中毒の一種です。

実は、珊瑚礁には『渦鞭毛虫:Gambierdiscus toxicus(うずべんもうちゅう:もしくは渦鞭毛藻といわれることも)』と呼ばれる微生物が生息しています。この微生物は普段サンゴの死骸などを食べており、藻などに付着して生活しています。厄介なことに、この微生物はシガトキシン(cigua-toxin)という毒素をつくってしまいます。ここがポイント。(同じ名前で、一般にはベロ毒素として知られるシガトキシン(こちらはShigatoxin)というのがありますが、全く別物なので注意!)

 毒物関係に詳しい方(?)でしたらご存じだと思いますが、一般に動物実験による毒性試験を行うときには『LD50(50% Lethal Dose:半数致死量)』という指標を用いて計算します。簡単に言うと「実験動物100匹なら100匹に毒物を与えて、そのうちの50匹(半数)が期間内に死ぬ毒物の量はいくらかね。その値を実験動物の体重で割ませう」というもの。


 生物毒でメジャーなものは、フグ毒として知られるテトロドトキシン(Tetrodo-toxin)ですが、シガトキシンのLD50は計算すると、なんとテトロドトキシンの20倍!! これは危険!危険であります!!
え?「おいら藻なんか喰わないさ」ですって?
かーっ、甘い!甘い!大甘ですね、あなたは!! o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

自然界には食物連鎖というものがございます。草食動物が植物を食べ、肉食動物がその草食動物を食べる、というあれですね。
渦鞭毛虫が付いた藻を食べた小魚をより大きな魚が食べます。その魚をさらに別な魚が食べます。体が大きくなるといっぱいものを食べなければならなくなりますから、それと比例して体内に蓄積されるシガトキシンの量も増えていきます。このことを『毒物の自然濃縮』といいます。
その高濃度ばりばりな魚を人間が食べることによって発症するのが『シガテラ中毒』というわけ。

 じゃ、何を食べて中毒にかかるのかというと…サンゴ礁に住んでいるブリにウツボ、カマスにサワラなどが危険とされています。特に、長く生きている魚は体内に蓄積されているシガトキシンの量も多く、危険度も比例して高くなっているとされています。また、アルコールの摂取が症状を重くすることも知られていますから、お酒をいっぱいやりながらという船乗りにとってはもう最悪ですね。
ちなみに、サンゴ礁に住んでおらず渦鞭毛虫を食べていない魚は、同じ種類でも毒素を持っていませんのでご安心ください。

 さて、シガテラ中毒にかかるとどのような症状が出るのでしょうか。
まず、下痢や吐き気、悪寒、発熱といった胃腸障害・神経障害が症状として表れます。また症状が進むと、暑い寒いの感覚が逆になる『ドライアイスセンセーション』が現れることもあります。とにかく発熱などによって体力が著しく低下するので、現在のように医学が進んでいる時代ではない大航海時代には船乗りにとって命取りな病気の一つだったのです。
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Comment

2006.07.27 Thu 20:41  |  噴出

カルロータアアアアア

  • #8.1uDoBg
  • りぴ
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2006.08.01 Tue 15:32  |  リモーネが航海し

リモーネが航海したかも。
きのうルクレッツア・ロッソで、時代みたいな病気された。
リモーネは一行とか病気しなかった。

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