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ビザンティン帝国の栄光の日々(7)

ということで、やっと本筋の「ローマ法大全」の話に入れるねw
ローマ法大全


もうちょっとお付き合いくださいませ。
 旧ローマ帝国の領土を復活させ、地中海を帝国の影響下に再び納めることに成功したユスティニアヌスは、次に統一された法の編纂を命じます。
当時、東ローマ帝国にはベイルートとコンスタンティノポリスに官立の法学校があり、官僚の育成を行っていました。この二つの学校の教授たちに、法制長官トリボニアヌス(Tribonianus)を加えた10名の委員会が、この事業に携わることになります。

 なにしろ、先の「十二表法」から数えて一千年。数多の法律が作られてきました。それらをまとめ上げ、一つの制定法典にするわけですから、これは大プロジェクトでした。一説によると、ユリウス・カエサルもローマ法の編纂を考えていたとか。しかし、彼が非業の死を遂げたために、この計画は頓挫したと言われています。
 さて、『ローマ法大全』と言う名前は、十七世紀の歴史家ゴトフレェトゥスによって命名されたものです。正式には『市民法大全(Corpus Iuris Civilis【ラ】)』

 この法典は以下のものからなっています。

1.『勅法集(Codex【ラ】)』
  これは、今までに出された勅令・法律をまとめたもの。
  第一弾としてC.E.529 4月7日に『旧勅法集(Codex Vetus【ラ】)』が発布される。
  続いて、C.E.534 11月16日に『修正勅法』が発布され、ハドリアヌス帝の時代からこの年までの勅令がまとめられ差し替えられる。
  加筆・修正はその後も続けられ、『新勅法』によりユスティニアヌス帝の死までの勅法が編纂された。

2.『法学提要(Institutionen【ラ】)』
  いわゆる教科書。
  全4巻からなるこの文集は、特に法学校で法律の基礎を学び始める学生たちのために書かれた。C.E.533 11月21日に発布される。

3.『学説彙纂-がくせついさん-(Digesta【ラ】)』または、『会典(Pandectae【ギ】)』
  約40名の法律学者たちによる学説集。"Digesta"は、今のダイジェストの由来になった言葉。なお、"Pandectae"は、それをギリシャ語に置き換えたもの。
  この、"Pandectae"という言葉から、後にドイツ語の"Pandekten(パンデクテン)"という語が生まれた。とくに、「始めにビシッと『総則』として概要をまとめた後に、体系的に条文を連ねていく記述方法」は『パンデクテン方式』と呼ばれる。

 後に、『学説彙纂』の考え方は1900年につくられたドイツ民法へと受け継がれることになります。
それだけではありません。ドイツ民法をお手本にした各国、オーストリア、スイス、ロシア、中国、ハンガリー、ポーランドやタイ、ギリシャ、イタリアやメキシコなど世界中の国にも伝わっていったのです。もちろん、日本もそう。1898年に施行された民法典も、もとはといえばユスティニアヌスの作った「ローマ法大全」の影響を受けているのでした。
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