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『ビンランド』のその後(後編)

 なんとか、ブログランキングの方には最新記事が更新されるようになったようです。
良かった、良かった。

 エントリーのタイトルは、ほとんどインスピレーションで決めています。なので、ほとんど意味のないことがしばしば。
昨日の記事のタイトルは、フライデーとかの清原番長の記事風にしてみました。分かる人だけ分かってくださいw

 そんな、レイブ・エリクソンの冒険記も今回が最後。では、どうぞ。

 (前回の記事はこちらから。 前編中編

 冬の間、ビンランドで英気を養った一行は、翌年の春、その地の産物を積んでグリーンランドに戻りました。

 その後、この冒険行は、人々の間で「言い伝え」として語り継がれることになりました。
例えば、ドイツの歴史家でもあり大聖堂学校の校長だった、ブレーメンのアダムと言う学者が、1070年にデンマークに旅行にいった際、謁見したデンマークのスベン王は、彼に「遥か西方にある、極上の葡萄酒の産地ビンランド」について話聞かせたのです。アダムはその言い伝えを、自著「ブレーメンのアダムの年代記」に記しました。
その後,12世紀と14世紀頃に書かれたアイスランドの年代記にも、マルクランドとビンランドにその後も航海したことが述べられています。

 では、今のグリーンランドやマルクランドに住んでいる人々は、当時のバイキングの子孫なのでしょうか。どうやら、そうではないようです。

 ビンランド、つまり現代のアメリカ大陸に、永住しようとする試みはあったようです。しかし、バイキングが「スクレリングス」と呼んだアメリカ先住民族の反対に遭ったことや、その他の理由から、植民地をつくることには失敗したようです。

また、本国のグリーンランドでも、気候の悪化やそれによる食糧事情の悪化により、4,5百年後にはグリーンランドからも古代スカンディナビア人は姿を消してしまいます。
16世紀になって、ドイツの商船がグリーンランドを訪れたとき、そこにあったのは人っ子一人いない植民地の跡と、傍らにナイフがある埋葬されていない男の遺体だけでした。

 現在の、グリーンランドの住民は、それから100年ほどたって、ノルウェーとデンマークからやってきた入植者たちの子孫なのです。

 さて、長いあいだ「ビンランド」は、バイキングの伝説として片付けられていました。

 しかし、1959年の事です。
 考古学者のヘルゲ・インスタ博士と、アーナ・スティーナ・インスタ博士夫妻は、古代スカンディナビア人が「ビンランド」と呼んだ地を探す研究を行っていました。
『アイスランドのサガ(叙事詩)』と呼ばれる、伝説と事実が入り交じった、いわゆる”昔話”だけを頼りにしたその研究は非常な困難を伴っていました。北アメリカ東部沿岸を中心に、幾マイルも旅をして、バイキングの痕跡を探すという地道な研究だったのです。

 ところが、ニューファンドランド島の北部、その半島にあるランス・オー・メドーという村に行ったときのことです。その地に住んでいた、ジョージ・デッカーという村人がこう言い出しました。
「先生方。おいら、この近所で、なんか変な村の跡みたいなもの見たことあるだよ。」

 すぐに調査隊が組織され、7年にわたる大規模な発掘調査が行われました。結果は…大アタリ!
 ・建物の跡 (壁は芝土を使用) 8棟
 ・青銅のピン (衣服を留めるのに使われていたものらしい)
 ・鉄精錬用の炉 (内部に鉱滓あり)

 などが見つかったのです。

 最も重要だった発見は大きな家の跡ではなく、小さな炉、それもこびりついた鉱滓。たかが、カスと侮るなかれ。年代測定の結果、サガに記録されているレイブ・エリクソンの新世界到達の時代と一致したのでした!
さらに、最近ではニューファンドランドの南部で、バイキングの船のバラスト(重し)に使われていた、石塊が発見されてもいます。

 現在の所、このランス・オー・メドーの周辺が、エリクソンが「ビンランド」と呼ばれた地の有力な候補となっていますが、実際の所は分かりません。
現在の地形上の特徴が、サガの記述と若干異なることから、「もっと南の方にビンランドがあったに違いない」という人もいますし、「ここは実はビンランドに向かうための中間基地だった」という説を主張する学者もいます。
 どちらにせよ、コロンブスがアメリカに到達するより遥か500年ほど前に、ヨーロッパ人が訪れていたのは事実のようです。今後、さらに新たな発見があることを祈りつつ、この辺で筆を置くことにしましょう。


 そういえば、この記事を書くに当たってヴィンランドの1巻を読み直していたのですが…あの、おっさんがレイブ・エリクソンなのか…。なんだかなぁ…あいつなら、行って無くても「行った!」と言い張りそうだなぁw
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