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らくだを探して三千里(後編)


前編のあらすじ:
 シチリアで一仕事を終え、ラクダ市場ムウェラに向かったルクレッツィァ・ロッソ一行であったが、そこで神秘の妖精らくだと出会う。
 彼女が言うには、なんでも、呪いを解くためには、208人の仲間を探し出して、北の魔塔に住む、ムハンマドという名の老師に出会わなければならないとのこと。
 「メンドクセェ」と思いつつも、このままだとイベントが進まないので、208人の仲間を見つけるために、ルイーダの酒場へと向かった一行は、ここで思いもかけない経験をするのだった…

という内容ではない、前編は こちらから。

(結構、長くナッチャッタw)
 さて、気の良いラクダ屋のおじさんと別れた私たちは、言われるがままに、ムハンマド老人に話を聞くことにしました。
 まぁ、爺さんなんで、多少昔ばなしが長いのが玉に瑕ですが…それでも、面白い話を聞くことが出来ましたよ。


「と、まぁ 儂も若い頃は、キャラバン隊を組んで、交易に出ておったからなぁ。ラクダについては、多少は詳しいぞ。」
「そうでしたか。
 ところで、ラクダをキャラバンに使っておられると言うことでしたが…」

「うむ。通商路の一つは奴隷貿易だな。
 アフリカのサハラ周辺では、奴隷をオアシスに連れて行って、そこで働かせておったな。周りは砂漠だから逃げ出すことは出来ないというワケよ。あとは、塩を運ぶ通商路もあったぞ。
 なにしろ、200㌔程度の荷物なら軽々運べるからな。」
「ほぉ。そういえば、ラクダって、あんまり足が速くなさそうですけどね。」
「いやいや。
 1日に平均約40㌔程度進むのが普通だが、急がせると160㌔程度進むことも可能じゃ。砂地でも、この速度じゃからな。結構なものじゃぞ。」
「え? そんなに速いんですか!」
「ラクダの足というのはな、大きくて丸くなっておる。だから、砂地でも沈まずに、サクサク歩けるのだよ。
 それに、ラクダは足が長いから、歩幅が大きい。のろのろ進んでるように見えても、人間ではついて行くのは難しい位のスピードが出ていることもあるんだぞ。
 それと、ラクダは生まれたときから、足の裏が厚い皮膚で覆われていてな。それのおかげで、熱い砂の上を歩いても平気なんじゃ。
 まぁ、言うなれば『砂漠で生きる為に、生まれた生き物』といえるじゃろうな。」

「なるほど。たしかに上手くできていますね。」
ラクダと一緒



「ところで、『ラクダのこぶの中身は、水ではなく脂肪だ』と先ほど教わったのですが、ではなぜ水を飲まなくても生きていけるのでしょうか?」
「ふうむ…たしかにラクダは、長期間水を飲まなくても生きていけるが、それは決して水を飲まなくても大丈夫ということではないぞ。
 まず第一に、ラクダは体内の水分を逃がさないようなシステムを持っているのじゃ。そして、2番目に水の飲み貯めができるということだろうな。

 最初の点だが、例えば人間は、体内の水分が体重の12%を超える量を失うと死んでしまうのに対して、ラクダは体重の25%まで耐えることが出来る。
また、ラクダの鼻にも秘密があるのじゃ。お前さんは、ラクダの顔を見たことがあるかな?」
「え? ええ…確か…切れ込みのように、細長かった気がします。」
 ※ 見たことのない方のために!アップです!!(無断借用)

「あの、鼻の作りというのが優れものでな。
 ラクダは、自分で鼻の穴を閉じたり開いたり出来るのじゃよ。それによって、砂嵐でも砂が入らないようにしたり、吐き出す息から水蒸気を取り出すなんて芸当も出来るんじゃな。さすがに、アッラーは偉大じゃて。」
「ほぉ。」

「水の飲み貯め、と言うことについてじゃが。
 ほれ、お前さんはわしらの先祖でもあるアブラハムの息子に、アラブ人の祖先であるイシュマエルの他に、イサクという名の男が居たのを知っておるか?」
「ええ、今のユダヤ人の祖先になった人のことですね。」
「そう、その通りじゃ。
 さて、このイサクの嫁がリベカという人なんじゃが、そなたらの信じている旧約聖書では、この話にラクダが出てくるじゃろ。」
「でてきましたっけ?」

「仕方ない、ワシが話すか(苦笑

 イサクの嫁さんを探しに行くように主人から命ぜられた、アブラハムの僕は、はたしてどうやって候補を選んだらよいかと悩んでおった。
遠き異国の地で、主人の親族を捜し出さねばならない。ただの器量よしでは困るし、それなりに頭が切れる人でなきゃいけない。かといって、性格のひねくれた娘ではこれまた困る。
かといって、これだけの条件を満たす娘を見つけ出すのは容易ではないわな。

そこで、その僕は一つの策を思いついたのじゃ。
旅人の姿で10頭のラクダを従え、ある街の井戸の前に待機したのじゃ。そして、やってくる娘たちに『どうか、水を一杯のませてください』と頼もう。ただの旅人にすぎない自分に親切にしてくれ、その上『貴方のラクダにも、水を飲ませましょう』と、快く言ってくれる娘がいれば嫁候補にしようと考えたわけじゃな。」

「ラクダに水を飲ませた人ですか。なんとも簡単な条件のようなw」
「おいおい、お前さんはラクダがどれだけ水を飲むか知らんからそう言えるのじゃぞ。
 ラクダはな、のどが渇いておれば、10分間に約135㍑の水を余裕で飲み干すことが可能じゃ。
それが10頭ということじゃから、これが骨の折れる仕事だったことは明らかじゃな。単純に考えても、1400㍑(ドラム缶に換算すると7本)じゃぞ。」
「うはー」
「ところが、リベカという女性は、親切にもその仕事を引き受けた。かいがいしく働く娘の様子を見ていた僕は、これは彼女しかいない!と確信したという。
その上、後で聞いてみると、主人アブラハムの親族の一人だったそうな。そして、リベカはイサクの嫁になり幸せに暮らしましたとさ、というお話じゃな。」

「いやぁ、興味深いですねぇ。」


「まぁ、こういう話が生まれるほど、ラクダが生活に非常に関わっていたと言うことが分かってもらえたかのぉ。」
「ええ、面白かったです。」
「他にも、ラクダは色々なところで使われておるぞ。
 井戸の水汲みをしたり、粉を挽く石臼を回したり、騎兵になっていたりとな。」
「じゃ、欧羅巴(ヨーロッパ)社会での牛や馬の役割を果たしているのですね」
「それに、ラクダの毛は衣服の材料としても使われていたしな。
ラクダ毛

 さて、腹も減ったな。」

「あ。じゃ、お礼に私と食事をご一緒しませんか?」
「お! それはすまんのぉ。なんか、催促したみたいじゃな。

 マスターー! バステルマー(*)をこちらのテーブルに頼むぞ!!」
「へい!! バステルマー一丁!!!」
「…バステルマーってなんですか?」
「(ニヤリ)」

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バステルマー:ラクダの塩漬け肉の料理。エジプトや中東諸国では珍味の一つとされている。



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Comment

2006.02.01 Wed 10:36  |  ラクダというと、、、

 わたし、ラクダというと、どうしても、
ロバート・レッドホード主演の映画の「アラビアのロレンス」のネフド砂漠横断のシーンを思い出してしまします。
 やっぱり、砂漠にラクダって似合いますね!

 余談ですが、私が小学生の夏休み憧れのラクダに乗れる動物園に言ったことがあります。そして、ラクダ乗り場に行ったところ
「ラクダは連日の猛暑の為、夏バテで乗る事が出来ません。ロバの方は通常通り乗る事が出来ます。」
 という、張り紙がありました。
子供心に、ロバの方が暑さに強いの?!
と、思った事を今でも鮮明に覚えています。

  • #-
  • アンナ
  • URL

2006.02.03 Fri 00:02  |  

夏バテするラクダって…
もしかしたら湿度高いとダメダとか…いやいや、そんなことはないか。

ラクダのまつげがカールしているのも、砂が入らないためだそうです。

  • #-
  • ルクレッツィア・ロッソ
  • URL

2006.02.03 Fri 01:40  |  ラクダって

気難しいらしいですね。
怒ると唾攻撃をするみたいです。
すっごく臭い唾らしいから、ルクレッツァさんも気をつけて!(ぇ

  • #YlatNgdA
  • アウストラ
  • URL
  • Edit

2006.02.03 Fri 06:40  |  アウストラさん>

コメントありがとうございます。

おー、それは私も聞いた記憶が!!
気にくわないことあると、急停止して振り落とすんだっけ?
でもなぁ、唾攻撃って、なんか駄々こねてる子供みたいで可愛い(≧∇≦)ノ

  • #-
  • ルクレッツィア・ロッソ
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