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「世界で一番幸せなのは誰か?」(後編)

ある日のヴェネツィアにて
そっくりさん!

コメントがまた泣かせる!

 人の幸せは、その人が持っているモノによって決まるのだろうか?
その問いに、ギリシャ屈指の哲学者が答えます。

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「世界で一番幸せなのは誰か?」(前編)

リディアで使われてたコイン

 リディアのクロイソス王は、当時屈指の大金持ちとして知られていました。

 彼の富裕ぶりを示す一つの例は、『世界七不思議の一つ』とされているエフェソスのアルテミス神殿を建設したということでしょう。もちろんこの神殿は彼の在命中には完成することはありませんでした。その建設には120年という長い期間がかかったからです。
今では単なる廃墟でしかないアルテミス神殿ですが、古代においては非常に壮麗な建物があったと考えられています。七不思議の編者であるビザンチウムのフィロン(西暦前2世紀の人)は、この神殿についてこう述べました。
 わたしは(同じく七不思議の一つである)バビロンの空中庭園や城壁…大ピラミッドの偉業も見てきた。しかし、雲にそびえるエフェソスのアルテミス神殿を見たときにそれら全ては霞んでしまったのである。
~フィロン編 「世界の七大景観」より~
 この壮麗な神殿建設を始めたのが、リディアのクロイソス王だったのです。

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欲に目がくらんだ王様のはなし(後編)

落ち込んだりもしたけれど、私は元気です…

The shrine of inscription

 ディオニッソスから「手に触れた物を、なんでも金に変える力」を得たミダス王。

 ところが王宮に帰ってきて、家族や家臣たちにこの能力を見せびらかしていたミダス王ですが、しばらくして大変なことに気がつきます。

 それはディオニッソスが『厄介な能力』と看過した理由だったのですが、皆さんはそれがなにか分かりましたか?

というお話しの続き…

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欲に目がくらんだ王様のはなし(中)

 以前のイオについてのおはなしを書いたときに、ヘンリー・リーマン先生から「私の読んだのでは、イオ助からんかった><」というコメントをいただきました(遅くなりましたのでこちらで感謝を!)
まぁ、「ギリシャ神話」は別名「ギリシャ悲劇」といわれるくらい、後味の悪い作品も結構あったりします。実は神話や物語ですから、登場人物や結末にいろいろなバージョンがあったりもするんですね。
 
ということで今日は、始めにそこら辺りについてのおはなしをば。
 今回のおはなしを書くに当たって参考にさせていただいたのは、19世紀アメリカのトマス・ブルフィンチという人が書いた"The Age of Fable(伝承の時代)"という本です。

このトマス・ブルフィンチという人も面白い人でして、お父さんは有名な建築家(アメリカの議事堂『キャピタル・ヒル』を造った人)で、自身はというと銀行員をやりながら作家活動を行っていたという興味深い経歴をお持ちの方でした。
で、この人の作品はといえばアーサー王の伝説やギリシャ・ローマのおはなしにゾロアスター神話、シャルルマーニュ大帝についてだったり、旧約聖書についてとかについてだったりします。実はこういったおはなしってのは、ヨーロッパの文学の基礎になってる物語なんですね。逆に言えばヨーロッパ文学のほとんどは、こういうのを知ってる読者に向けて書かれているわけですから、これが分からないと本を読んでもさっぱり分からないし面白くないという結果に。
(例を挙げますと、少し前に通称「マルセイユ在住ハゲの暗号」という作品がブームを引き起こしましたが、あの作品も背景をしらなければ面白さが(あるかどうかは私的には微妙ですが)半減すると思いました。普通の日本人(特にクリスチャン以外)は、前準備なしにあの話を読んでも本当に理解できるのかなぁ、と心配になったものです。)

 話がそれてしまいましたが、このブルフィンチという人の作品は、そういったヨーロッパ文学の基礎の部分にあまり馴染みのない当時のアメリカ人の入門書という形で書かれたものであります。原書を見ても文章も分かり易いし、たとえ話もついていたりするしね。そういう経緯もあってブルフィンチさん、比較的ハッピーエンドな説を取り上げてまとめたのではないかと私は思うわけだw

 じつはこの本、岩波書店から訳本が出ていますが、なんと訳者に野上 弥生子(「女性である前に人間であれ」は名言)、その上夏目漱石が序文を贈っているという豪華作品でもあったりします。当時のアメリカ人と同じく、あまり神話やヨーロッパの民間伝承に馴染みのない日本人にとってもなかなか親切設計な作品ではないかと思います。(聖闘志星矢でギリシャ神話を勉強するよりはきっとイイと思いますよw)

 前置きが長くなってしまいましたが、今日もミダス王のおはなしスタート!!

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欲に目がくらんだ王様のはなし

広場を眺めて
昨日はセビリアで広場をぽーっと眺めていました…



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